今こそ再確認、本当の損益分岐点!
損益分岐点の再検証
今までの常識が通用しない時代です。常識にとらわれない本来あるべき企業の最良の姿を模索します。

損益分岐点とは?
 損益分岐点という言葉を聞いたことがありますか?既に経営に活用されている方も多いことと思います。損益分岐点とは、企業が利益を出して黒字経営をするために最低必要な売上高をいいます。この金額がわかっていれば計画経営が容易に行えます。

今なぜ損益分岐点なのか?
 それではなぜ、損益分岐点を再確認する必要があるのでしょうか?大企業ではリストラをはじめ、企業の体力アップに余念がありません。これに習い中小企業も、これまでの常識にとらわれない施策を実施して、少しでも安く商品を販売できるよう、損益分岐点を引き下げる必要があります。そこで損益分岐点を再確認して、最善の経営体制を構築する必要があるのです。

損益分岐点を求めよう!
 損益分岐点を経営に活用できるよう、自分で計算してみましょう。損益分岐点は〈資料1〉の算式により計算されます。まず、算式中の変動費とは売上高に比例して金額が増減する費用で、代表的なものには商品の仕入高、商品の販売に伴う運賃・歩合給が挙げられます。これに対して固定費は売上高の増減に関係なく金額がほぼ一定の費用で、人件費、家賃、その他の費用が該当します。分母(変動費/売上高)の部分が理解しづらいかもしれませんが、商品の仕入高以外に変動費がないケースで考えれば理解がしやすいです。変動費のところが売上原価に代わりますので、〈資料2〉より売上総利益率で固定費を割り戻した金額、つまり商品の販売益で固定費をまかなえる売上高が損益分岐点となります。

損益分岐点の応用
 この算式を応用して、算式中の分子の固定費に目標利益をプラスして計算すると、目標利益を上げるために必要な売上高を計算することが出来ます。〈資料3〉の計算例を参照して下さい。

損益分岐点の検証〜経営計画にリンク〜
 このようにして、目標利益から目標売上高を算出して、これを前回取り上げた経営計画に落とし込みます。そこでこれ以上のコストダウンが出来ないか?目標利益を達成するための目標売上高が実際に可能か?そして最後にその計画で資金繰り(〈資料4〉参照)がうまくいくか?など様々な角度から検証して経営計画のプランを完成させます。この経営計画をもとに、PLAN・DO・SEEの経営サイクルを繰り返します。
 このように、簡単な経営分析に使われる損益分岐点分析を前回の経営計画にリンクさせることにより、立派な経営計画書が出来上がります。一度挑戦してみて下さい。

〈資料1〉
損益分岐点=固定費/(1−変動費/売上高)

〈資料2〉(変動費が売上原価だけの場合)
  固定費/(1−変動費/売上高)
 ≒固定費/(1−売上原価/売上高)
 ≒固定費/(1−売上原価率)
 ≒固定費/売上総利益率

〈資料3〉(変動費率80%・固定費4,000万円・目標利益1,000万円)
損益分岐点=4,000万円/(100%−80%)
     =4,000万円/20%
     =2億円
目標売上高=(4,000万円+1,000万円)/(100%−80%)
     =5,000万円/20%
     =2億5,000万円

〈資料4〉
 まず1年間トータルで大体資金が回るかを次の算式で確認し、それを月単位など細かく資金繰りをし、不足する月などは銀行より借入れる手配をして資金計画を完成させます。
  目標利益−法人税等+減価償却費−借入金返済